当院におけるCT検査の被ばく線量

 CTDI(CT dose index)及びDLP(dose length product)とは、CT検査における被ばく線量の指標である。(正確には線量指標であるが、そう代替されている。)

CTDI、DLPについて詳しくは以下のスライドを参照してください。

日本放射線技術学会 中国・四国支部 第16回 夏季学術大会 画像情報研究会 「X線CTにおける被ばく線量の把握方法」

注 1) すべてのプロトコールにおいて、標準体格は体重 50~70 kg
注 2) 肝臓ダイナミックは胸部や骨盤を含まない。CTDI は全相の平均、DLP は検査全体
注 3) 冠動脈の CTDI は CTA 本スキャン、DLP は検査全体
撮影部位 実効線量(mSv)
頭部単純ルーチン 1.9
胸部1層 5.4
胸部~骨盤1相 9.8
上腹部~骨盤1相 7.1
注 1) 実効線量は下記換算係数より算出
部位 換算係数
頭部 0.0021
胸部 0.014
胸部~骨盤部 0.015
腹部~骨盤部 0.015
出典 : ICRP Publication 102 (2007)より

小児CTの診断参考レベル

1歳未満
CTDIvol

DLP
1~5歳
CTDIvol

DLP
6~10歳
CTDIvol

DLP
10~<15歳
CTDIvol
DLP
頭部 30 480 40 660 55 850 60 1000
胸部 11(5.5) 210(105) 14(7) 300(150) 15(7.5) 410(265) 13(6.5) 460(230)
腹部 11(5.5) 220(110) 16(8) 400(200) 17(8.5) 530(265) 18(9) 900(450)
注 1) 16 cm ファントムによる値を示し、括弧内に 32 cm ファントムに基づく値を併記した。
注 2) 腹部の撮影範囲は上腹部から骨盤部まで。

引用:オールジャパンで医療被ばくに取り組む医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)